いよいよ、日本版DBS(こども性暴力防止法)の施行日が2026年(令和8年)12月25日に決定しました。
「まだ先の話」と思われがちですが、実はそうではありません。施行の約3ヶ月前となる2026年秋頃からはシステムの事前登録が始まる見込みであり、それまでに「誰を対象にするか」「性犯罪疑いが出た際にどう配置転換するか」といった、社内規程の整備や運用ルールの策定を済ませておく必要があります。
制度が始まってから「認定マーク」の取得に手間取れば、競合他社に先を越され、保護者からの信頼を損ねてしまうリスクもあります。
この記事では、元高校教師の現場感覚と法務の知見を活かし、施行日から逆算した「最短スケジュール」と、審査をスムーズに通過するために今すぐ着手すべき準備について、具体的に解説します。
1. 認定までの最短ルート:5つのステップ
認定までの流れは、行政手続きとしては標準的ですが、「STEP 1」が全体の8割を決めます。

- 【STEP 1】現場に即した「土台」作り 後述する「GビズID」の取得と、会社のルール(規程)の策定です。
- 【STEP 2】申請書類の準備 申請書本体の作成と、添付書類(規程など)を揃えます。
- 【STEP 3】オンライン申請 こども家庭庁の専用システムから申請を行います。
- 【STEP 4】こども家庭庁による審査(1〜2か月)
- 【STEP 5】認定・マークの使用開始
2. 申請の鍵「GビズID」は、お早めの準備が安心です
これ、実は見落としがちな「意外な落とし穴」なんです。 日本版DBSの申請はオンラインが基本ですが、そのための「GビズID」の発行には2週間程度のタイムラグがあります。
私は現在、行政書士試験の結果を待ちながら日々法令を深く読み込んでいますが、こうした行政手続きにおいて「IDの取得待ち」で申請が数週間遅れてしまうケースは、本当によくある盲点です。 「いざ申請!」というタイミングで足止めを食らわないよう、まずは公式サイトでIDの準備から始めてみることをお勧めします。
公的リンク:GビズID公式サイト
3. 【独自視点】なぜ「規程」を自社で作らなければならないのか?
申請には「性暴力等対処規程」と「情報管理規程」の添付が必須です。 「雛形(ひな形)をそのまま使えばいいでしょ?」と思われるかもしれません。しかし、現場を知る私としては、それはおすすめしません。
- 対処規程: 教室の広さや講師の人数によって「死角」は違います。自社の環境で、本当に機能するフローを組み込む必要があります。
- 情報管理規程: 「犯罪歴」という最も重い個人情報を扱います。管理ミスは、事業者の社会的信用を瞬時に失墜させます。
「認定を取るため」ではなく「万が一から子どもと講師を守るため」。この視点で規程を作ることが、後に大きな差となります。
4. 手数料3万円を「安い」にするか「高い」にするか
手数料はオンライン申請で30,000円。更新料はありません。 この3万円をただの「経費」と捉えるか、「国の基準をクリアした証(認定マーク)」という最強の集客ツールへの投資と捉えるか。
注意が必要なのは、「1事業ごと」に手数料がかかる点です。複数の習い事を展開されている方は、予算計画に組み込んでおきましょう。
5. 認定申請の前に「絶対に」やっておくべきこと
ここは、元教員の視点と法務の視点を併せ持つ私が、最も強調したいポイントです。
① 就業規則のアップデート
「犯罪歴がわかったから、明日から来ないで」とはいきません。 安全を確保しつつ経営を守るためには、就業規則に「DBSに基づく調査への協力義務」や「配置転換の根拠」を明記しておく必要があります。ここを疎かにすると、認定後に労働紛争が起きるリスクがあるからです。
② 従業員への「心の準備」
先生たちにとって、犯罪歴を調べられるのは決して気分の良いものではありません。 「あなたを疑っているのではなく、誠実に指導している先生たちが、不当な疑いをかけられないための仕組みでもあるんだ」 という、教育現場の心理に配慮した丁寧な説明が必要です。
日本版DBSへの対応、一緒に準備しませんか?
制度の施行に向けて、「自社の場合はどうなるのか」「何から手をつければいいのか」という不安をお持ちの経営者の方も多いかと思います。
私は、教育現場での実務経験と法務の知識を活かし、「現場で本当に機能する規程づくり」や「円滑な申請までのスケジュール管理」のアドバイスを行っています。
また、認定後の労務管理や採用体制の構築など、より専門的な領域については、必要に応じて社会保険労務士等の専門家とも連携し、最適なサポート体制をご提案いたします。
まずは、お気軽に今のお悩みをお聞かせください。現場と法務、両面から「安心」への第一歩を後押しいたします。
💡 参考資料・公的リンク集
より詳しく正確な情報を確認したい方は、以下の公式資料もあわせてご覧ください。
- こども家庭庁:日本版DBS(こども性暴力防止対策) https://www.cfa.go.jp/policies/kodomo-seibouryoku-boushi/
- GビズID 公式サイト https://gbiz-id.go.jp/
まとめ:2026年を見据えたスケジュールを
- お早めに:GビズIDの申請
- 今月〜:規程の策定とスタッフへの周知
- 10月まで:オンライン申請完了(2026年12月施行に間に合わせるため)