【コラム】外国人採用のメリットとは?N2人材と面談して分かったこと

先日、日本語能力試験N2レベルの外国人の方とオンラインでお話しする機会がありました。 その方は、日本で働くことを目標に、日本語を学びながら就職先を探している方でした。

面談を通して、私は二つの大きな衝撃を受けました。

一つ目は、その圧倒的な言語運用能力です。
N2は一定の読解力や聴解力が求められる試験ではありますが、スピーキングの試験は含まれません。それにもかかわらず、実際の会話は驚くほど流暢で、言語の壁を感じさせないスムーズな対話が成立していました。

もっとも、必ずしもN2であるからといって会話力が伴うとは限らないという声もあります。したがって、今回の事例がすべてに当てはまるわけではない点は付言しておきます。

二つ目に、何より印象的だったのは、日本で働きたいという強い意欲です。
日本語という大きなハードルを「壁」ではなく「バネ」にして、学習と就職活動の両方に懸命に取り組んでいる姿勢に、日本人以上の熱意を感じました。その姿を目の当たりにし、私たち日本人も現状に甘んじることなく、たゆまぬ努力を続けなければならないと強く再認識させられました。

同時に、日本企業にとっても、こうした意欲の高い外国人材は大きな力になり得る存在ではないでしょうか。

ただし、「外国人であれば誰でも良い」といった議論は等閑視(とうかんし)すべきではありません。そこには明確な適性があり、法制度に基づいた適切な受入れが必要です。実際に、在留資格に関する要件も年々厳格化されています。

その中で、企業と外国人本人の双方にとって適切な橋渡し役となることこそが、行政書士の役割であり、介在価値であると考えています。単に申請の許可を得ることを自己目的化して、論理を放擲(ほうてき)するのではなく、日本の制度を遵守しながら、双方にとっての「最適解」を導き出すこと。

その結果として、企業は意欲的で即戦力となり得る人材を確保でき、外国人の方も安心して日本で働くことができる。そのような持続可能な関係性を築くための良き伴走者でありたいと、改めて意を強くしました。

こうした信頼関係を築くことが、今後ますます社会から求められていくのではないかと感じています。

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